鉄瓶 釜 骨董
茶釜・鉄瓶・釜・の 手入れ
●釜や鉄瓶は鉄器ですので湿気と塩気を特に嫌います。
湿気と塩気は錆びの素となりますのでお取り扱いに関して以下のことをご注意くだされば
品位を失うことなく 古くなるほど雅趣に富んで長らくご愛用いただけます。
●最初にご使用の際は、金気を取る為に水を入れ替えながら沸かしてください。
この際、お湯が減ってきたら必ず水を取り替えてください。
数回繰り返していただきますとだんだん内部がきれいになって水も澄んで漆等の香も
抜け 気持ちよくお湯を使っていただけます。
また長期間ご使用にならなかった場合も同様に使用する前に二、三度弱めの
火にかけて錆びや湿気臭を取り除いてください。
●釜の湯が使用しているうちに少なくなり、沸きかえっている時冷水を一度にさすと、
釜に亀裂が生じる可能性があるので気をつけてください。
●水気を切った釜を保管するときは布に包むと湿気をおびることがありますので
箱の底に座をいれその上に 釜をじかにおき 四隅に柱をいれ釜を固定し、
唐金のふたを布にくるんで釜と蓋を別にして保管します。
●内部に自然に付く「湯垢」は、鉄器独特の甘さを増して美味しくお茶をいただける
素ですので、取り除きなさらないで下さい。
●使用後は軽く灰や汚れをおとし内部も布巾で水気をきり火をとった五徳等にかけて
余熱で十分乾かしてください。 この時タワシや磨き粉で磨いたり油などは
塗らないよう気をつけてください。
●釜を扱うときは環を使って持ち直接釜の表面に手がふれないようにします。
もし手でもたれる場合、釜の中に手を入れて持ち上げます。
この時、釜の肌に手のあぶらがつかないように注意してください。
手のあぶらをつけると錆びのもととなります
。
●永年ご使用により万一水漏れを生じたときは、お粥を煮ると止まります。
甚だしいものは、鉄分と漆とを練り合わせたものを塗り詰め、
一週間ほど置けば完全に直ります。
●唐金の風呂を保管されるときは灰をあけて熱いお湯で湿した布を固く絞り
全体の汚れを拭き落としよく乾かして 柔らかい布で包んで保管してください。
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