2012年3月3日-4日「食と文化と人のネットワーク2012」開催
平成24年3月3日(土)〜4日(日)群馬県庁2Fビジターセンターにおいて第7回上毛野文化祭ー各地域の文化と先人の心を現代に生かす「食と文化と人のネットワーク2011」と題して開催しました。
平成15年度から始めた「群馬の地域文化ネットワーク」の{上毛野文化祭}は、7年を経過し、まとめた研究課題は、42テーマとなりました。群馬県は、古代から九州、奈良、京都に負けないほどの文化があります。例えば古墳にしても一万基あり、太田の天良七堂遺跡の発掘調査によれば「新田郡と東山道駅路展」で判明した規模は、国内最大の規模であることが判りました。従って我々が7年間かかって調査したことは、まさにこれを裏付けることになりました。もうこれ以上、続行することが出来なくなりました。誠に残念ですが、今回の研究会を持って終了することになりました。長い間のご理解とご協力に感謝します。今回の、実施内容は次のとおりです。
001 福田日出子実行委員長と不肖、芹澤優です。小生が榛名総合文化会館エコールの館長をしているときに、国民文化祭で研究したことを福田先生に講演してもらい、その時に群馬の歴史・文化を次世代に繋げて行きましょうというところから、この「上毛野文化祭」が始まったのです。 002 3月3日 9:50から開会式
福田日出子実行委員長のあいさつ
003 群馬県生活文化部長小此木久美子様のお祝辞。 004 オープニングセレモニー:
「前橋第一中学校生による合唱」−群馬県民の歌、ロマンチストの豚、さびしいカシの木、ふるさとを合唱してくださいました。本当に、さわやかな歌をありがとう。
005 3月3日 10:30〜12:00(1)
講演テーマ:「新田義貞の日本史の中に占める歴史的意義」
講師:真下和雄氏(東毛中世史研究会会長ー新田氏研究の第一人者)
◎日本史の歴史2000年に近い中で、一口にその特徴を述べれば「日本国民は、天皇家と共に生きた国民である。」ということが出来ると講演してくださいました。いつまでも、お元気にてのご活躍をご祈念申し上げます。
006 3月3日 13:00〜14:30(2)
講演テーマ:「近代日本の明治期にアメリカを通じて日本の文化を世界に広めた教育者 角田柳作
講師:大崎厚志氏(群馬の地域文化ネットワーク研究員
◎角田柳作の前半生を中心にしてー「上州、フクシマ、そして海外への飛躍ーについてご講演いただきました。
007 3月3日 14:40〜16:10(3)
講演テーマ:毛の国から古代オリエントへ
講師:前田洋文氏(群馬大学元教育学部長)
◎毛の国から古代オリエントへ「福田日出子先生の理論の紹介と私見」についてご講演いただきました。
008 3月4日 10:20〜11:50(4)
講演テーマ:近世の社会運動家高山彦九郎は、秩父平氏の血を受け継いでいる。
講師:正田喜久氏(高山彦九郎研究会長)
◎儒学から入り、国学、和歌までと拾い学問を習得し、気概の士であり、正義感、清癖な性格で情にもろい典型的な上州人であった。
やがてこの流れが討幕運動となり明治維新へとつながったことをご講演いただきました。
009 3月4日 13:00〜14:30(5)
講演テーマ:赤城山の地名
講師:川岸欣一(群馬の地域文化ネットワーク事務局長)
◎地蔵岳、血の池、ガキボッタ、三途の川、虚空蔵菩薩、岩の名称、川の名称を通じて自然崇拝の神から、仏教文化の山として変遷していく赤城山の文化についてご講演していただきました。
010 3月4日 14:40〜16:10(6)
講演テーマ:内村鑑三と代表的な日本人
講師:福田日出子氏(上毛野文化祭実行委員長、元群馬県教育委員長)
◎この本を書いた時代は、日清戦争の時代であった。内村鑑三は、この対清戦争は、義戦であると主張していた。しかし、戦争の経緯を見る内に、この戦争は義戦ではないと思った。この時から、内村鑑三は、「絶対非戦論」を唱えた。このことについて講演された。
これにて、第7回の文化祭の全行程が終了しました。
始めれば、必ず終演がある。これが、常である。
いつの日か、また誰かが始めてくれることでしょう!
歴史は繰り返されるものですから…また、お遭いいたしましょう。?