篠原哲雄監督

 




ありがとうございます。篠原です。
別に、お話があるという程の話しではなくて、せっかくやるので挨拶をしようと思いまして。
「月とキャベツ」は、ちょうど8年前の伊参スタジオを僕らの寝ぐらにして、約20日間ぐらいで撮られた映画なんですけど。
これが不思議とこの映画祭では、毎年やって下さいますし、自分はホームページを持っているんですけど、
そこでも「月とキャベツ」を初めて見て「好きだ」と掲示板に載っけてくれてる人もいますし、未だに生き残っているなと。
最初、実は、そういう風になるとは全く思っていなかったんですね。僕自身は、簡単に言ってしまえば幽霊物の映画と
言ってしまえば、ちょっと言葉はわかり易すぎるんですけど、そういう作品を作るということが、自分のやっていきたい方向性と
必ずしもあっていたか?というと、そういう事でもなく、リアリティを追求していきたいなと思っていたところ、この企画を
僕がやることになり、結構、幽霊物を研究して、普通はありえない形の物語の作り方をしようと思って作った作品でした。
これを一つの機に「はつ恋」とか「きみのためにできること」とか、これを見て次の作品の依頼があったりして、
本当に孝行息子だなと思ってます。

今日は、モントリオール映画祭の時に、山崎まさよしと一緒に参加したのですが、その時の英語バージョン・・・。
毎年やってるので、たまには違うバージョンでやったらどうか?という提案があり、なんとか英語バージョンで
出来ることになりました。
フィルムで見ると、またDVDやビデオは既にもう出てるのですけども、また違う感触が味わえるのではないかと思います。
もう映画祭の終わり間近で、これによって最終電車になってしまう方も沢山いっらしゃるので、大変恐縮なのですけど
最後まで見ていってもらえれば嬉しく思います。ちなみに「天国の本屋〜恋火」というのを昨日やったんですけど、
自分の位置づけとしては「月とキャベツ」の延長の中にやはり「天国の本屋〜恋火」というのがあり、
今年もう一本「深呼吸の必要」というのが公開されたんですけど、それも
12月か1月には、ビデオやDVDには
なるんですけども、それは僕のデビュー作である「草の上の仕事」の流れの中の延長にあるかなと思ってまして。
ということは、今年は自分にとって“原点回帰の2本が公開された年”という風に自分の中では勝手に位置づけてまして。

そこから次に進むには、どのようなものなのかということが・・・。昼間のトークで話したのですが、
今年はちょっとエロチック路線をやっていたりしたんですけども。
そうですねぇ・・・、僕はいろんな事ができるタイプの映画監督になりたいと思って。
いわゆる職人派のような形を目指してやってますけど、これからも違ったタイプの物をどんどん世に出して
行ければといいなと思っています。けれども、なにか、どこかで「月とキャベツ」を未だに人気からいくと
超えてないなと思っているので、早く「月とキャベツ」を越えて、これを毎年やって頂けるのは嬉しいのですが、
更に別な映画もやっていただけるような強い作品を作れればいいなと、ちょっとだけ思っています。

でも、この作品は皆さん好きでいてください。
それでは、お楽しみください。
ありがとうございます。





  
 
主催:伊参スタジオ映画祭実行委員会/共催:群馬県中之条町、上毛新聞社  

Information伊参スタジオ映画祭とは第1回第2回第3回第4回 伊参スタジオ映画祭(2004)

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