番外編2「現場に戻って」      

さらに甘かった自分…… 
一年の企業研修から戻り、また、もとの職場に復帰した。一年間の研修を活かそうと気持ちも新たに学級作りを計画していたのだけど、残念ながら学級を持たせてもらえないと言う。管理職にもお願いしたし、職員会議の場でも訴えた。しかし、受け入れられることはなかった。とは言っても自らの研修の中で、「どんな仕事を任されたとしても、それを一生懸命にこなしていかなければならない」と言うことを認識した私は、それ以上ごねていてはいけないと思い、今年一年はあきらめることにした。(とは言ってもせっかく一年間かけて学級作りを計画してきたのに……。)

機会をいただき、保護者の方々の前で研修報告をする機会をいただいた。「この研修を広めていきたい」といつも考えていた私には、本当に素晴らしいチャンスだった。一時間ほどの時間をいただき、研修報告をさせていただいた。
その後聞いていただいた方々から感想をいただいた。その感想の中に「まだまだ甘いなあ」という内容のものがあった。私が研修に行ったのは大企業という一部の世界だけ。中小企業はそんなもんじゃない。もっともっと厳しい世の中なんだというような内容だった。確かにそうだった、研修をしてきて全てを見てきたような気になっていたが、たかが一年、たかが一企業だけなのだ。そんな自分を反省させられた。

また、ある日友だちと話す機会があった。その友だちは、他県で企業研修を受けていた。彼が研修したのはどちらかといえば大きな企業ではない所。私が研修の中で、「企業の必要としている人間は、自分で考え、自ら企画していけるような人間だ」と、さもわかったように書いていたが、彼にはそこに疑問を感じたというのだ。彼がいった企業では、渡された書類通りに黙々とその商品を揃え、間違いの無いように確認し、発送していくという仕事なのだそうだ。そこには、いわれたことを正確に、迅速にこなしていく能力が必要とされる。まさに自分自身が一面しか見ることができなかったんだと反省する。

現場に戻ってみると、まだまだ甘い考えを持っている自分の姿がとてもよくわかる。まだまだ研修をしていかなければいけないと感じる。