第47回   
       建築士会全国大会(和歌山大会)

                               の報告 

 「きのくにから拓く建築の未来〜地域の新時代の創造〜」をテーマに第47回建築士会全国大会・和歌山大会は10月22日、和歌山市のビックホエールで開かれ、全国から約5000名の会員が参加。                       (群馬県からは、各支部より54名の会員が参加)

式典では16年度連合会長表彰者と伝統的技能者表彰者、日本建築士会連合会賞の発表があり、群馬県からは前支部長の秋山隆氏が、士会活動への功績が認められ連合会長表彰に選ばれた。


前橋支部から、阿部進一支部長をはじめ22名が、会場に赴き、会場に展示された和歌山の県産材などのコーナーを視察・見学し、翌日は、高野山の建物等を視察した。
                   大会アピール
 

建築を取り巻く社会潮流は、持続可能な循環型社会を現実していることを緊急の課題としている。
建築士は、今こそ「技術と信頼」への評価を高め、生活者に対して専門家としての社会的責任を果たす仕組みを構築し、その推進に全力を尽くさなければならない。
 そのためには、継続能力開発制度、専攻建築士制度を実践し、社会に定着を図ると共に、社会的責任の領域を宣言し、信頼と評価を勝ち取る必要がある。
 「地域新時代の創造」を旗印に、日本建築士連合会は、47都道府県建築士会12万名の建築士と共に総力を結集し、次の政策を積極的に推進する。

1、継続能力開発の定着と拡大
1、専攻建築士制度の推進と社会への発信
1、市民、NPOなどとの連携によるまちずくりの積極的推進

  
 式典の冒頭、高野山や熊野三山など世界遺産となった紀伊山地の霊場と参詣道などがスライド上映され、その歴史と史跡を紹介。黒潮太鼓と雑賀鉄砲隊の演舞も披露された。
 和歌山県建築士会の中村貞夫会長は「県内の会場では、地域新時代の創造をテーマに、人と自然が共生し持続可能な社会の現実を目指すべく、全国から若い建築士の参加を得て大いに語り学びあい、その情報を各地で発信していただきたい。」
と話し、大会の趣旨とフォーラムの活動をアピールし、歓迎の言葉を述べた。
 連合会の宮元忠長会長は「今日の我が国の現状は、経済安定期を迎え、物から智へ、フローからストックへとその価値観が移り、建築士個々の能力とレベルの高い協働が求められようになった。会員12万人という関連諸団体の中でも最大の技術集団として、建築士の個々の専門性を市民に開示し、ユーザーへの期待に応えなければならない」と訴えた。
 
 表彰式の後、連合会の鎌田宣夫専務理事より昨年の宮崎大会から1年間の会務の報告。専攻建築士制度により静岡、大阪、東京、栃木、京都、香川、大分の7つの建築士会から1891人の専攻建築士が誕生したことや、建築士継続的能力開発制度(CPD)の全国の登録状況など、事業計画に基ずいて活動を展開してきたことを伝えた。
 最後に来年度の開催県、愛知建築士会梅田俊比古会長は「来年は愛知万博とともに、名古屋国際会議場で皆さんのお越しを会員一同お待ちしています」と参加を呼びかけた。
 
 
高野山等の写真
  
来年の全国大会は愛知で6月に開催
参加者募集の詳細はこのHPに後日掲載
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