転がりテストによって、空気抵抗係数とかタイヤ転がり抵抗とかが計算できてしまうと、何か他の車両と比較してみたく
なるのである。 どこかのチームでその辺のデータを公開しているところはないか、探してみた。 ありました。 凄いのが・・・ ファンシーキャロル さんのホームページに載っています。 さすがに世界のトップだけあって、風洞試験とかもやっているので、そういうデータは当然なのかしら? 世界のトップと較べてどうするんだ、 という話もありますが、とりあえずやってみました。
これにドライバーの体重を42kgとすれば計算できます。 Cdは速度域によって違うらしいのですが、ここでは例によって大雑把な計算をするだけなので、とりあえずこの値を 使用します。 まず、転がり抵抗を計算すると、 あれ? サーフライダーより大きい。 要するに私の計算に誤差があったのね。(計算というよりプロットされた点から の速度低下の読みのあたりに誤差が多いみたいだけど) というか、あの試験でもまあまあ近い値になってるじゃん というのが感想。 まあ、ある程度は誤差があるのは承知なので、あまり細かい点にこだわらない事にして、速度と惰行距離の関係を計算 すると以下のグラフになりました。 いやあ 恐ろしい結果です。 FC号はサーフライダーより2倍近く惰行距離がのびてます。 速度が低くなると空気抵抗の影響が減るので、両者の差は小さくなりますが、20km/h以下の範囲はあまり使わないから 関係ないので、40km/hから20km/hの領域をみると惰行距離は約2倍です。 グラフの傾きも全然ちがっています。 空気抵抗って効きますね。 理屈ではわかっているけど、こんなに差がつくとは思っていませんでした。 FC号は重量が軽いから運動エネルギーが小さいので、抵抗を受けると速度が低下しやすいはずですが、速度低下はゆるやかで、 抵抗が非常に少ない事がわかります。 前面投影面積 0.21m^2 はサーフライダーの60パーセント、Cd値 0.12 は30パーセントなので、Cd×S の値は なんと19パーセントではないか! 要するに、FC号はうちのクルマの5分の1しか空気抵抗がないってことじゃん。 横浜銀蠅ではないが、走り出したらとまらないぜ! って感じですね。 Cdの値も凄いが、前面投影面積 0.21m^2 もかなり凄い。 たぶん窮屈なんだろうなぁ。 うちのクルマはゆったりしちゃってるけど。 こんど作るときは、ギリギリまで前面投影面積を減らさないと駄目だね。 前面投影面積の数値を見ただけで大幅に負けてるもん。 Cd値は技術の違いが出るだろうけど、前面投影面積だけでも近いレベルにしたいものです。 |