まだちょっと中途半端だけど、これ以上は完成度が上げられないので、公開してしまいます。 ツインリンク茂木のスーパースピードウェイでの惰行シミュレーションです。 これが完成すれば、ツインリンクを実際に走らなくてもエンジン始動回数の予測や走行パターンの検討ができるのです。 平地での惰行シミュレーションは比較的簡単にできるので、位置エネルギーを考慮すれば 起伏のある地形での惰行もシミュレーションする事が可能です。 このとき必要となるのが地形データ、すなわち位置と高さの関係のデータです。 この地形データを、ツインリンクを走行した時の速度推移から推定しました。 しかし・・・・ 大体いいセン行ってると思うのだけど、ちょっといろいろ不具合があります。
でも下記ようにすると多少は使えます。
計算モデル 基本的にエネルギーの収支を計算しているだけです。
結果 必要なパラメータを入力して初速度を与えてやると、速度推移が計算されます。 赤いプロットが実際のデータ、青の線が計算された速度推移、グレーの線は想定した地形データです。 異なる車両の、異なる走行パターンの結果に対しても大体合っているので、地形データも概略いいセン 行ってると思います。 下は2号車サーフライダーの、2003年試走会でのデータと、計算した速度推移 こちらは1号車ショートクルーザーの、2003年全国大会ウォームアップ走行(雨天)のデータと、計算した速度推移 考察 ここでは、シミュレーションをいろいろいじってみて分かった定性的な話をしてみたいとおもいます。 このコースの攻略ポイントは下り坂の使い方です。 平地あるいは登りなら、20km/h-37km/hというような、一定の走行パターンの繰り返し でよいのですが、下り坂があるとおもしろくなります。 一定パターンで走行していて下り坂直前で速度を上げてしまうと、下り坂の平均速度が高くなってしまい 空気抵抗による損失が大きくなります。 逆に速度が下がっても加速せずに我慢していれば、下り坂にさしかかって加速するので、加速一回分の 燃料を得したような気分になりますが、平均速度が下がり過ぎでタイムオーバーになってしまいます。 その時間を取り返すために他の区間でスピードを上げるようでは意味がありません。 理想は、下り坂で速度が上がってしまうのを見越して、下り坂の区間の平均速度が25km/hになるように 手前の加速を調整する走り方ではないでしょうか。 転がりのよいクルマなら、上の図の真ん中のラインよりも長く25km/h付近を維持できそうです。 上記の走り方は、ある程度転がりの良いクルマの場合であって、転がりの悪いクルマはそんな事を気にせず、 一定パターンを繰り返せばよいようです。(ショートクルーザーのデータのようになるだけなので。) このシミュレーションにより走行パターンを決めてから、ツインリンクを走行してみたのですが、 いろいろ問題がありました。
仮に精度のあるシミュレーションができても、そのとおりに実行するのは難しいようです。 ここで使用したエクセルのシートは資料編からダウンロードできます。 資料 |