2004年構想の巻


全国大会が終わると次の年はどうしようか という話になるので2004年の計画です

まずは現在のレベルをまとめてみました。

2003年全国大会の結果は

  • 高橋兄弟A(2号車)483km/L 31位(GrU)
  • 高橋兄弟B(1号車)348km/L 47位(GrU)
ここで、来年は更に上を目指しているので、悪い方の結果など気にせず、当然、結果の良かった 方を基準に、今後どうするかという話です。
だからここから先は2号車の結果をベースに話を進めます。
2号車

2003年の全国大会は雨で、転がりは悪かったし、キャブレターの両側で 回る車輪の巻き起こす飛沫でエンジンも調子も悪かったので、この時のデータはあまり参考になりません。

ツインリンク試走会での結果は、7周走って26回エンジンを始動し、燃料消費は21.6CCでした。
このときの燃費は758km/Lとなります。
走行パターンは20-37km/hで、エンジンの始動回数は1周あたり3.7回でした。
この始動回数は他のチームと比較してちょっと多い。
”転がりテストの巻”でも空気抵抗が大きいという結果だったので、まあこんなもんでしょう。
  • 空気抵抗係数 Cd=0.388
  • Cd×S(前面投影面積)=0.1357
田んぼの脇でおこなった加速テストの結果では、20km/hから37km/hに加速するのに消費する燃料 は0.78CCというレベルでした。
26回加速すると消費する量は20.28CCですが、1回目の加速はスタートなので加速1回分くらい 多く消費します。
さらに、”フロートレベルの巻”でも述べましたが、一発目の加速は振動の影響なのか、いつも1CCくらい 余計に消費していました。
これらを合計すると22CCとなるので、試走会での消費量とほぼ一致します。
  • 1回の加速(20km/h → 37km/h、総重量94Kg)での消費量は0.78CC
まあ2003年はこんなレベルです。



次に2004年の狙いです。
2004年は1000km/Lの大台に乗せたいとおもっています。
ただ、いろいろと制約があります。
  • 基本的に2人で作業をしているので、工数は少ない。
  • あまりお金がないので、高級な材料を使う事はできない。
  • まだまだ素人なので、難しい事はできない。
  • トランスポーターは軽トラなので、これに載るようにしたい。(この項目は制約というかポリシー)
と数多くの制約の中で1000km/Lを達成できる方法を考えるとこんなかんじ。
  • 思い切り前面投影面積を減らして空気抵抗を少なくし、12回以下の始動回数で5周を回りきる。
  • エンジンの改良は殆ど期待しない。
  • 重量は現状と同等レベル、つまりスタイロフォームにガラスクロスを貼って作っちゃう。
これなら2号車を作ったときと同等の作業によってできるわけだ。
しかも、ガラスクロスはまだたくさん残ってるので費用も浮く。
じゃあどこまで前面投影面積を減らせば12回のエンジン始動で周回しきれるのか?

ここで惰行シミュレーションを使う。
パラメータは2号車をベースにして単純に前面投影面積を半分にすると・・・
右の図



11回で周りきれるみたい。(11回なら1122km/L、12回なら1044km/L)
あわよくば、ダイヤフラムキャブレターを使ったりして1発目の余計な1CCを節約しちゃうと 1242km/Lになる!
とすればこの辺りが目標値となるわけだ。

でも前面投影面積半分は凄いぞ。
0.175m^2になるからファンシーキャロルより小さいじゃん。
できるのか?
人がはいれるのか?
はて・・・・・・?



2004年新車?
惰行予測



これまでの活動と、こらからの活動のプランを表に書き出してみたらこんなかんじです。
見ると、燃費向上の要素を順番にやっているみたいだけど、要するにダメなところで顕著な部分から 手をつけてるだけ。
でも記録はそれなりに伸びてきてるみたいです。
他のチームも初めの頃はこんなかんじなんでしょうか。
それにしてもウチのチームは製作が多いね。 まぁ、どんどん新車を作らないと開発スピードが速くならないから。
逆に言うと駄作が多いのかしら?
基本的に新しいのを作るのが好きなんだろうね。 クルマの作りは雑だけど。

プラン






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