データ・ロガー


チーム・ベイントさんが公開している走行データは非常に詳細である。
あんなデータをとりたいとおもった。
どうすればいいのか?


FCデザインからデータロガーというものが発売されている。
これを使えば、あのような走行データがとれるに違いない。
しかし、基本セットが98000円もするではないか。
これでは買えない。


NoobowSystems Labのホームページに "EZPulse" Vehicle Speed Logging System という、 MDを使って、エンジン制御信号とタイヤの回転パルスを録音し、これをコンピュータで解析して 走行データに展開する方法が紹介されている。
これは素晴らしい!
でも、うちのチームにはできない。
まず、MDが無い。買ったらいくらするのだろう? 買う金はあるだろうけど そこまで 出したくない。
次にコンピュータでの解析方法が難しそうだ。
そして、回路がチンプンカンプン。


ベイントさんが公開しているほどでなくても、なんとかマシなデータをとろうとして、 無線機を使ってエンジンの始動タイミングを記録しようとしたが、電波状態が悪いと エンジン始動回数が正しく把握できない。


ラジカセを積んでみた。中国製の安いヤツでゴミ捨て場に行く寸前のもののスピーカーを取り外し軽量化して。
これでエンジン音を録音しようとしたのである。
ちょっとデカいので、エンジンルームの脇に置いたら走行中に落として壊してしまった。
録音できたのは女性ドライバーのボヤキだけ。


これしかないな。
最後に行き着いたのはテープレコーダである。
今度は中国製の廃品利用ではなく、SONYだぜ!
小さいから積み込む場所に困らないので落とす心配もない。
しかも安い。
これならエンジンの始動タイミングだけでなく、速度まで記録できるぞ。
もちろんドライバーが声を出してスピードメーターを読むのだ。
しかもテープ送り速度を半分に切り替えられるので、46分テープの片面で 46分間録音できてしまう。
これは案外使える。
ためしに転がりテストに使ってみたが、予想以上にまともなデータなのだ。
よし、2003年の大会はこれでバッチリ走行データをとるぞ。


SONY CASSETTE−CORDER TCM−400

  • 録音時間2倍モード搭載
  • トラック方式 モノラル
  • TYPET(ノーマル)カセット使用
  • 再生スピード調節機能
  • フラットマイク内蔵
  • VOR(自動音声録音スタート)機能
  • スピーカー 直径36mm
  • 単3電池2本使用
  • 最大外径寸法 約86.7×114.4×35.4mm
  • 質量 本体 約160g 使用時 約234g
  • 希望小売価格 5000円



SONY TCM-400


あら? これも中国製だ。




後日談・・・

ある目的があって、ベイントさんのデータを分析していたのだが、どうもそのデータはデータロガーで 取ったものではないと感じた。
そこでベイントさんのホームページを良くみたら、一番古いデータのページにデータの収集方法が書いてあった。
ドライバーがメーターを読み上げて、テープレコーダに録音しているそうです。
そうか、トップチームもテープレコーダなんだね。
新しいデータばかり見てたから見落としていました。


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