ちょっと分析してみました。 >省エネ世界新記録を主張している。 この記録は正式に認められたのでしょうか? ファンシーキャロルのホームページで開発目標というのがあって、そこに世界記録の推移が載っていたので、 それを参考にさせてもらうと、 1981年の世界記録は500km/Lくらい (グラフだったので細かく読めなかった)でした。 要するに正式には認めらなかったという事でしょうね。 だとすれば、このニュースを知っている人は少ないから、私が紹介する価値があるって事かな? >最低14.5kmの距離、平均時速25km/h ホンダエコノパワー燃費競技では、ツインリンクを5周、または7周走るが(年によって異なる)、5周だと 約11.6km、7周だと約16.4kmになる。 近い値である。 2003年は7周の予定だったけど、雨のため短縮して5周でレースが行われた。 5周の年もあるけど、本来は7周で記録をとりたいのでしょう。 ツインリンクを6周で計算すると約14.0kmで微妙に14.5kmに足りない。 14.5kmを超える7周でレースをしたいけど、運営上7周をあきらめちゃうと、半端な6周でなくて、競技 時間がもっと短くなる5周ってかんじなのかしら? 平均速度25km/h以上というのは全く同じ。 基本的には同じ基準ですね。 私は始めたばかりなので、レース距離に関する本当の経緯は知りませんが。 >1リットルあたり927km ホンダエコノパワー全国大会の記録の推移と比較したグラフを描いてみました。 日本でも割とすぐに追いついちゃっていますね。 オーストラリアでは出場台数17台と少な目なのに対し、ホンダエコノパワー全国ではどのくらいの参加が あったのでしょうか。 1990年には200チームを超えたそうですけど。 大会が活発なので記録はぐんぐん伸びてます。
>円錐形のフリクションローラーが回り・・・ これは無段変速機を意味するのでしょう。 風や地形に合わせてスピードを変えることのできるローラー という記述もありますし。 たった6.5ccのエンジンで変速機無しで発進するのも辛い・・・いや、無理かな? 車両重量が68kgでは。 というよりは、この変速機が重いのではないでしょうか。 いくら20年以上昔でも、アルミフレームを使用すればそんなに重くなくできるはず。 ウチのチームの車両は重めで、40kgを超えてるけど、ガソリンのエコランカーでアルミフレームでも30kg 以下のものもあるから、68kgは相当重いです。 40クラスの4ストの模型エンジンは400グラム以下 なので、変速機があるからとしか考えられない。 きっと複雑な構造で重いのでしょう。 前輪を駆動するとの事ですが、良くみるとドライバーの足がかなり高い所にあります。 たぶんエンジンと 変速機が足の下あたりにマウントされているのでしょう。 割と大きいのが >動力は6.5ccのモデル航空機用モーター 6.5ccの模型エンジンでは、スーパーカブの0.13倍の排気量なので、出力もかなり小さいから、 エンジンはずっと掛けっぱなしではないだろうか。 下り坂ではエンジンを停めてるかもしれないけど、”地形に合わせてスピードを変えることのできるローラー” という記述もあるので、すくなくとも平地と登り坂ではエンジンを掛けていることが推察できる。 たぶん、空気抵抗と転がり抵抗で損失する分の出力を発生しつつ、25km/hで巡航する走り方ではないだろうか。 試しにちょっと計算してみました。
でもエンジン掛けっぱなしの場合は25km/hで巡航するのに対し、 加速・惰行だと35km/hとか 40km/hまで加速するので、空気抵抗をたくさん受けるからその分損しています。 だから、排気量13%のエンジンと同等なのは、50CCのエンジンでエンジンを掛けている時間の割合が10 %以下の場合ではないでしょうか。 >優勝の秘密は・・・ 優勝の秘密は、小さいエンジンで25km/hで走る。・・・この方法がベストなのでしょうか? でもファンシー・キャロルは30CCのエンジンで変速機無しです。 上の表に戻って、もう一度考えてみると、50CCのエンジンの出力を排気量に比例して0.13倍にして 比較したら、2ストのOS40より高出力になってしまった。 つまり、排気量が大きいほど効率が良いのでは? もっとも効率の良いレシプロエンジンは、船舶用の大きいエンジンだというし。 それに排気量が小さい場合に重い変速機が必要になるのでは、タイヤの転がり抵抗が増大してしまいます。 そう考えると、現在一般に行われている、加速して惰行、変速機無しというのはうまい方法なんですね。 いずれにしろ、ホンダエコノパワー燃費競技ではエンヤのエンジンは使えませんけど。
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