UFO撮影記



2019年5月30日

この日私は風景写真を撮るために、群馬県最北部にある野反湖に出かけた。
梅雨を控えたその日は大変素晴らしい晴天で、 野反湖上空にも雲ひとつないような青空が広がっていた。

デジタルカメラで90枚程撮影し、翌日作品を仕上げるために、空の部分に目立つ撮像素子のゴミの影を修正していて、異物に気がついた。
青空の一角に、あるべきではない黒い物体が写っていた。
UFO(未確認飛行物体)か?

撮影された物体は少しブレているが、三脚を使用し、1/500秒という高速シャッター速度なので、カメラブレではない。
物体の移動速度がかなり高速だったと思われる。
21mmの超広角レンズのため、残念ながら物体は決して大きく写っていないが、逆に言うと、21mmレンズでこの大きさと言うことは、もし肉眼で目撃していれば、かなり大きく見えたはずだ。

幸か不幸か、当日私は紫外線対策のために、色の濃いサングラスをかけ、白い飛行機雲を引いている航空機の方に気を取られていたので、全く気がつかなかった。
むしろこれは幸運だったと思われる。
仮にこの物体を目撃したとしても、一瞬のことで、撮影することは不可能だったろう。

更にこの一枚は、構図も決まらないまま、思わず撮ったものである。
画面左下に、大自然の風景写真に似つかわしくない、人工の通路が写っている。

これをフレーミングでカットする間もなく、シャッターを押している。
とにかく1枚撮らなくてはという意識で、指が自然に動き、シャッターを切ってしまった。

そして、ここでシャッターを切らなかったなら、この物体は絶対に写っていなかっただろう。
今回は、不思議な偶然がいくつも重なった。

当時全く気がつかなかったことからして、この物体は無音で飛行していたと思われる。
飛行高度は、飛行機雲を発している航空機に比べると、かなり低いようだ。

大きさも、それほど大きくない。
色は濃い灰色か黒に近いが、等倍画像でも、一部オレンジ色の発色が見られる。

かなりごつい、球を押しつぶしたような形の物体である。
見なれた航空機のような、華奢さは微塵もない。

もし、巨人が向いの山から巨大な砲丸を投げたなら、こんな印象だろうと思われる。
そして、6秒後の次のカットには、画面のどこにも影も形もなかったので、一瞬にして飛び去ったようだ。

この物体には、鳥や昆虫の羽根、航空機の翼、ヘリコプターやドローンの回転翼や腕、ロケット推進の噴射炎が見られないので、既知の飛行物体とは思えない。
私が撮影したものなので、一切のインチキが無いことは自分が一番知っている。
消去法からして、UFOであると思われた。

はたしてこれが本当にUFOなのか、撮ってしまった私としては、第三者に判定してもらいたい気持ちがふつふつとわいてきた。
見てはならないものを見た、目撃者の悩みである。
眠れない日々が始まった。

家族、友人、知人に、画像を見せて話してみた。
「不思議だねえ」「珍しいものを撮りましたね」と言われるが、そこで思考は停止する。
これ以上は進めない。

報道機関にも複数社連絡したが、返答があった社でも「鳥かドローンではないですか?」と、けんもほろろだ。
自動応答メールは来たが、担当者から未だに連絡の無い社もある。
考えてみたら、彼らもUFOなどという厄介なネタには、関わらない方が無難なのだろう。

読者や視聴者に対して、ある程度検証して紹介しなければならない。
それが私の狙いだが、大変面倒くさい作業となる。
苦情や批判にも備えなければならない。

更にネット検索しても、国内には公的なUFO研究機関は今の段階で見つからない。
民間の研究者、研究機関はいろいろあるが、私が言うのも失礼ながら、胡散臭いものが多いような気がする。

その中で、サイトの内容や構成役員の顔ぶれより、信頼できそうな複数の個人・機関に画像を送って、判定を仰いだ。
その結果、数名の方より、「これはUFOでしょう」という見立てをいただいた。
それらのサイトはこちらである。

ようこそ 日本サイ科学会公式サイトへ

浅川嘉富の世界へようこそ

一方、MUFONとはアメリカに本部のある、UFO研究に関して世界一の機関らしいが、残念ながら英語がわからない私には連絡のしようがない。
ここには毎日、世界中からUFO情報が集まるらしい。

さて、UFOらしいということは判ったが、では実態は何なのか?
本来はここが出発点であるが、素人の私には解明は到底不可能だ。

そして、うっかりのめり込むと、大変なことになりそうな予感がする。
私の最近の心境は「断捨離」である。

背中の荷物は極力軽くしたい年齢だ。
残念であるが、ほどほどで撤退することにした。

記事のUFO画像→DSC1252



2019年9月19日

断捨離とは、「作家のやましたひでこが提唱する、不要な物を減らし、生活に調和をもたらそうとする思想の事」(ウィキペディアより)である。
そう、私はもう断捨離の年齢だ。

もともと必需品しか持たない主義だが、最近は行動自体も制限し、余分なことはしないことにしている。
UFO研究なんてとんでもない!

しかしあれ以来、「UFO…UFO…UFO…」と呪文のようにくりかえす。
ネット検索欄にはいつの間らか「UFO」の三文字が…。
私はUFO病に罹ってしまったようだ。

先日のUFOは偶然にたまたま写っていた。
たまたまでなく、撮る気で撮れないだろうか?
こんな不遜ともいえる考えが、いつの間にか私の脳裏に住み着いた。

UFOは都会より、自然に恵まれた地域が好きに違いない。
勝手にそう思った私は、風景撮影もかねて地元の榛名湖に出かけた。

レンズはやはり、広い空間が写る広角レンズがよいだろう。
そもそもUFOは高速移動物体なので、発見してから撮影するなど至難の業だ。

私は湖畔に三脚を据えカメラを構えた。
そしてシャッターを押すごとに、「UFOよ写れ!写ってください!」と念じた。

湖畔の風景を150枚ほど撮影して、その日の撮影は滞りなく終了した。
もちろん目の前に、UFOが現れるような僥倖などあろうはずはなかった。

自宅に戻った私は、150枚の写真を穴のあくほど精査した。
それこそ一画素に至るまで。

不思議な物体が写っていた…。
それはまるで米粒だが、確かに異物だ。

雲を背景にした涙的型の物体。
静止しているようだった。

21mmの超広角レンズが悔やまれる。
望遠レンズを向けていたら、もう少し大きく写っていただろうに。

しかし私は、新たなステップを踏み出せたことに満足した。
夢の出現である。
こうして私の、「UFOウオッチャー生活」が始まった。

記事のUFO画像→DSC1362



2019年9月27日

今度こそ狙って撮ろう!
私は双眼鏡と望遠レンズを持って、また榛名湖に出かけた。

あの雲の下のUFOを望遠レンズで撮るのだ。
静止しているようなので、狙って撮れるかもしれない。

当日はこの上もない快晴だった。
現地に着くと、わたしはまず天に向かって強く念じた。
「UFOよ現れてください!」

カメラを三脚に据え、自身もパイプ椅子に座る。
9月末とはいえ、直射日光に当たると暑いので、湖畔の木陰に陣取った。
そして、今日は長期戦になると自分に言い聞かせた。

双眼鏡とカメラのファインダーを交互に覗く。
普段はあまり上を向かないので、次第に首のあたりが痛くなる。

そうこうしているうちに、斜め上空に航空機が行きかい始めた。
この辺に航路があるのだろうか?

双発や4発の旅客機と思われる飛行機が複数、双眼鏡の中に現れる。
豆粒のようだが、背景が青空なので肉眼でも視認できる。

目視する速度はゆっくりで、UFOの比ではないが、撮影の練習にうってつけだ。
私のレンズはマニュアル・フォーカスなので、望遠レンズとなるとピント調整も微妙だ。

そうこうしているうちに、2時間半が経過した。
座り疲れもし、首もだいぶ痛くなったので、そろそろ撤収しよう。

UFOは現れなかったが、良い空気を吸っただけで十分だ。
私は失意の自分にそう言い聞かせて、帰路に就いた。

帰宅後、例によって画像の精査にとりかかる。
とは言っても、撮影したのは飛行機なので期待もあまりしていない。

「あれ?これは?」
飛行機だと思って撮影した記憶があるが、どうも変だ。

翼が無い!
胴体も前後二つに分割されている。
航空力学的にあり得ない形態だ。

撮影時の記憶を思い出す。
他の航空機と同じような航路だった。

速度も他の航空機と同じか、やや速い程度だ。
まず肉眼で捕らえて、速度がやや速いので、早く撮らなくてはと少し焦った記憶がある。

進行方向は一定で、直線的な動きをしていた。
おおよそUFOに似つかわしくない。

しかしどう見てもUFOである。
未確認飛行物体だ。

おかしなUFOもあるものだ…。
この日私は、UFOにもいろいろあるものだと思った。

(2020年6月9日追記)
これまで下記のひとつ前のカットを展示していた。
ところが最近次のカットを見直すと、すぐそばにレンズか撮像素子のゴミかシミのような黒点が写っていた。

当時はゴミかシミだろう程度の認識しかなかったが、あるUFO研究家のユーチューブの解説では、このボヤっとした黒い塊はUFOのエネルギー体だそうだ。
精査したところ、前後のカットの同じ場所に黒点が存在しないので、レンズや撮像素子のゴミやシミではない。
正体不明であるが、参考のためにこちらを展示することにした。

記事のUFO画像→DSC1546



2020年5月28日

今年は大変な年になった。
寒さも峠を超え、これからUFO撮影に出かけようという矢先、新型コロナウイルス肺炎が世界中に流行し、日本全国にも緊急事態宣言が発令された。

日本の場合は強制封鎖ではないが、外出の自粛が要請され、外出しづらい状況になってしまった。
山間部における写真撮影など、何の問題もないはずだが、同調圧力とは恐ろしいものである。

営業している飲食店などは嫌がらせの張り紙がされ、他県からの車に石が投げられるという。
私は外出する気が萎えてしまって、ずっと自宅にこもっていた。

今年に入って、1月24日に一度榛名湖畔に出かけたが、当日は薄雲が多く、残念ながらUFOらしきものは一枚も写っていなかった。
前置きはこれくらいにして、緊急事態宣言も解除され外出自粛が解けた5月28日、私は久しぶりに榛名湖畔に出かけた。

前夜寝る前に、「明日はぜひUFOの姿を撮影させてください」と、テレパシーを送っておいたことは言うまでもない。
当日は天気予報通りの快晴に恵まれ、目に沁みる新緑の中、私は三脚にセットしたカメラを担いで湖畔を歩き回った。

新緑の風景撮影も兼ねていたので、レンズはいつもの21mm超広角にした。
アップ画像は望むべくもないが、例え米粒でも、とにかくUFOを撮影しようという作戦である。

下界では暑いほどの陽気であったが、榛名湖畔は薄手のジャンパーを羽織らないと寒いくらいの、快適な気温であった。
昼食をはさんで、雲が出始めて光線状態が悪化するまでの数時間、私は撮影を続けた。

残念ながら、肉眼で見えるようないかなる飛行物体も現れなかった。
私は久しぶりの運動と日光浴、森林浴に満足して帰路についた。

帰宅後の作業はいつものとおりである。
等倍に拡大した画像の、主に空の部分をくまなく調べる。

撮影枚数が270枚余に及んだので、その作業にはかなりの時間を要した。
陽気が良いせいか、鳥や虫がほとんどすべての画面に写っている。

近距離のものは羽が写っているので見分けやすいが、遠方のものは球形に写って非常にまぎらわしい。
精査の結果、3カットほど説明のつかない画像が残った。

米粒ではあるがUFOである。
望遠レンズならもう少し大きくは撮れるだろうが、確率的に相当難しい。

もっと余裕のある時に、双眼鏡をのぞきながら挑戦したいと思う。
しかし、不思議な物体である。
UFOに私のテレパシーが通じたのだろうか…。

記事のUFO画像→DSC3314
記事のUFO画像→DSC3379
記事のUFO画像→DSC3433



2020年6月9日

どうしてもUFOの大きい画像が撮りたい。
前回、榛名湖畔の風景写真も存分に撮れたので、今回は望遠レンズ一本に集中することにした。

中望遠レンズだが、コントラスト・解像力の高い135mmを選んだ。
快晴の日をねらったところ、下界は30度超えの夏日となった。

榛名湖畔のいつもの場所に陣取る。
そこは木陰で、そよそよと水面を渡る涼しい風が吹きわたる。
Tシャツ一枚では、少し涼しすぎるほどだ。

キャンプ用の小型椅子に座り、カメラをセットした三脚を股間にはさみ、ひたすら天を仰ぐ。
カメラのファインダー内の風景は、青空か白い雲しかない。

ビデオ三脚なので、パンやチルトは極めてスムーズだ。
上下左右と、大空をなめるようにレンズを振り回す。

午前10時半より開始し、昼食をはさんで三時間余り、ひたすら空を撮り続けた。
途中で二機ほど旅客機らしき航空機が通過したが、それ以外はハヤブサらしき鳥影が見えただけだった。

他人が私の姿を見たなら、不思議な光景に映るだろう。
何時間も、ひたすら空にレンズを向けているが、青空が広がり雲が浮かんでいるだけである。

以前は、「何を撮っているのですか?」と話しかけてくる、好奇心の強い方もいたが、このコロナ禍が幸いして、誰も近寄って来ない。
「どうかUFOを撮影させてください!」とテレパシーを送りながら、私はシャッターを切り続けた。

上を向きすぎて首もだいぶ痛くなったので、これといったものを撮った実感のないまま、午後2時近くで終了とした。
紫外線浴ができ、免疫力も少しは上がったかもしれない。

榛名山から下りると、下界は猛烈な暑さである。
猛暑日一歩手前であった。

撮影枚数は170枚程だが、例によって等倍画像での精査に入る。
ピントは上空の雲に合わせている。

望遠レンズは被写界深度が浅いので、少しピントがずれただけで被写体がぼやけてしまう。
そのせいか、ピントの合っている物は雲ばかりである。

カチッとした金属の質感を持つ物体を期待していたが、目につくのは、大小の黒い影のようなものが多い。

撮像素子のシミは、輪郭がはっきりした灰色の円形だが、写っているものは、もやっとしたあずき色がかった影である。
2019年9月27日の記事に追記した部分で、あるUFO研究家によると、UFOのエネルギー体なるものがあるそうだ。

ユーチューブのそれは、もやっとした黒い影に見える。
ちょうど今回の影のようだ。

また他の解説では、UFOは自由に次元を移動できるそうだ。
この影は、他次元より移行中の、完全に物質化していないUFOなのだろうか?

疑問は尽きないが、はっきりしていることは、この影が前後のカットにないので、シミやゴミではないことだ。
あるいは、被写界深度をはるかに越えた、レンズ前を飛んでいる昆虫類が写り込んだのだろうか?
いや、そうだとしたらもっとぼやけるか、黒く写るはずだ。

いずれにせよ未確認の「何か」が、そこにあったと思われる。
謎が深まる一日であった。

記事のUFO画像→DSC3636
記事のUFO画像→DSC3637



2020年6月17日

朝一番、窓の外を見て驚いた。
そこには、雲一つない青空が広がっていた。

こんな日はやはり榛名山に行かないと!
予定していなかっただけに、にわかに忙しくなった。

手早く家事をかたずけ、10時過ぎには榛名湖畔に到着した。
「あれ?今日は馬鹿に混んでいるなぁ」

湖畔の駐車スペースには、車がかなり並んでいた。
いつも駐車するところにも、軽の黒いワンボックスカーが止められている。

そこは駐車スペースの左端、桜の木のすぐそばで、車を止めて桜の木の下に陣取ると、半日木陰の下で過ごせる。
仕方がないので、車は少し離れたところに駐車し、三脚と椅子だけをいつものところにセットする。

朝方は雲一つない青空だったが、この時間になると白い雲がふわふわと、あちこちに浮かんでいた。
いつものように、三脚にセットしたカメラを抱え込むような姿勢で、撮影を開始した。

空をグルグル撮影するが、雲以外は何もない。
ひたすら、「今日は少し大きめのUFOを撮影させてください!」とテレパシーを送る。

が、今日はどうも心が集中できない。
いつもと違って、あたりがやけに騒がしい。

車の出入り、人の話し声、カーラジオの音、バイクのエンジン音などが絶えず聞こえ、いまいち落ち着かない。
湖畔と言うのは、音が水面に反射するせいか遠くの音もよく聞こえる。

途中2機ほど航空機が飛来して気分もまぎれるが、1時間ほどすると最悪の事態となった。
私の陣地のすぐ後ろに、軽の黒いワンボックスカーがある。
しばらく無人だったので釣り人かと思っていたが、どうもそうではないらしい。

どこからともなく、ボサボサ頭でひげ面のオッサンが戻って来た。
釣り人なら間もなく釣り場に戻るだろう。
ところが、ドアをバタバタ開け閉めした挙句、折り畳みの長椅子をセットしくつろぎ始めた。

私はまるで、背後から監視されているような状態になった。
そのうちたばこをプカプカやり出して、悪いことにこちらに煙が流れてくる。

もうこうなると、神経が向かう先は上空ではなく背後となる。
テレパシーどころではない。

「こりゃだめだ」
私は内心つぶやいて、本日の撮影を終了することにした。

湖畔での撮影は景色も良く気分も良いが、観光客や見物人も多い。
私の撮影は被写体として湖は関係ないので、これからは人の集まらない、空が開けた場所を探そう。
それには、なるべく景観の悪いところが良いだろう。

私は新緑ドライブを楽しみながら帰路についた。
帰宅後、いつものように等倍画像の精査をする。
撮影枚数は80枚ほどなので、早く済みそうだ。

ざっと見では、変わったものは何も写っていなかった。
しいて言えば黒い影が二つあったが、前回よりもぼやけていて話題性に欠ける。

徹底的な精査の結果、航空機の前後に白点が見つかった。
豆粒よりも、米粒よりも小さな白点。
ゴマ粒のような白い小さな球体。

コントラストを最大に上げてやっと見やすくなった。
「何もないよりかましか…」
私は投げやりにつぶやいた。

記事のUFO画像→DSC3759
記事のUFO画像→DSC3761



2020年9月28日

今年の梅雨は長引いた。
7月いっぱい、毎日のように雨が降っていた。

8月に入るや否や、梅雨が明けると今度は猛暑が襲ってきた。
撮影に出かけるどころではない。

9月に入ってやっと暑さが収まったのは、彼岸直前であった。
「暑さ寒さも彼岸まで」と言うが、これがいつまで通用するか危惧される。

彼岸のシルバーウイークは人出が多いのでパス。
その後は台風やそれに続く低気圧で、天候が安定しない。
空が青々と晴れないと、UFO撮影は難しい。

やっとチャンスがやって来た。
この日の予報は文句ない晴天で、実際気温はやや高かったが湿度は低くカラッとしていた。

私は前日から準備を進めて当日に臨んだ。
榛名湖畔は紅葉にはだいぶ早く、新緑のような躍動感もなく、お世辞にも撮影意欲がわく景色ではなかった。

久しぶりなので、私はカメラに望遠レンズではなく、確実に撮れる広角レンズを付けて車外に一歩踏み出した。
機材を入れたリックと、カメラをセットした三脚がずっしりと体にこたえる。

湖畔の斜面を上り下りする両足は、よろめきがちだ。
数カ月間自宅にこもっていたので、足腰の筋力がだいぶ低下したようだ。

とりあえず、カッターボートが係留してある湖畔を撮影の出発点とする。
光線的には逆光であるが、釣り人以外の観光客が少なく、静かに撮影できる環境だ。
私は天に、「どうかUFOを撮影させてください!」とテレパシーを送った。

真っ青な空と純白の雲。
黒々と連なる低山と広々とした湖面。
手前のカッターボートも、半ばシルエットと化している。

湖面のところどころに浮かぶのは、釣り人のボートだ。
なんと言う平和な風景だろうか。
新型コロナ禍など嘘のようだ。

「UFOよ写れ!写ってくれ!」
私は念を込めてシャッターを切り続けた。
途中小型ヘリが飛来したが、UFOらしき物体を何一つ目撃することもなく、午前中で撮影を終了することにした。

景色はいまいちだし、風も出てきた。
少々肌寒くもある。

まあ焦ることもあるまい。
私は持参した弁当を食して、帰路についた。

自宅に着くと、さっそく画像の精査に着手する。
等倍画面でなめるようにスクロールする。

すると…。
あった!
何枚か不思議な物が写っていた。

注意を要するのが、昆虫や鳥である。
それらは黒く写っていることが多い。
しかし羽が写りこむことが多いので、きれいな円形や楕円形ということはない。

それにしてもこの、白点は何だろう。
真昼間なので、オーブは考えにくい。

素人の想像でしかないが、何かのエネルギー体かも知れないし、UFOが三次元の物体に移行する過程かも知れない。
いずれにせよ、この日も何体かの不思議な物体を写すことができた。

特に一枚目は、ヘリとの比較ができて興味深い。
私は久しぶりのUFO撮影に満足した。

次回こそ、望遠レンズでアップ画像を狙うぞ!

記事のUFO画像→DSC4039
記事のUFO画像→DSC4087
記事のUFO画像→DSC4090



2020年10月13日

今年は天候不順により、なかなか撮影に出かけられない日が続いた。
10月に入り秋晴れを期待したが、突如として寒いくらいの日となる。

さらに台風や低気圧により天候が安定しない。
そんな中、13日は絶好の秋晴れとなった。

雲一つない青空とは、当日の空模様である。
私は久しぶりにホットモットで弁当を仕入れ、9時過ぎにいつもの榛名山に向かって出発した。

下界は申し分のない青空だったが、榛名山に近づくにつれ雲が増えてくる。
不思議なことに、いつも榛名湖上空には雲があった。

湖上では、中学生が乗り組んだ、数隻のカッターボートから黄色い声がにぎやかだ。
号令をかける野太い教師の声も、手に取るように聞こえてくる。

今日こそは少しアップ気味のUFO画像を撮ろうと、私は135mmの望遠レンズをつけた。
狙える被写体なら、最低400mmの望遠レンズが欲しいところだが、狙って撮れる被写体ではないので、中望遠程度が使い勝手が良いと判断した。

ビデオ三脚にカメラをセットすると、結構な重量がある。
湖畔に沿った道路を歩くわけだが、運動不足がたたって足が重い。

ましてや、湖畔に降りる際は、かなりの勾配の斜面を下らなければならない。
足がもつれれば転落を免れない。
カメラは壊れ、自分も大けがをするかも知れない。

10年位ほど前だが、渓流釣りの際、川に転がり込んで右手親指を骨折した苦い経験もある。
焦りは禁物だ。

車のすぐそばに場所が取れれば、折りたたみ椅子を使いたいところだが、椅子まで持って移動するのは更に厳しい。
私は広めの岸辺がある、湖畔の一角に陣取ることにした。

幸いなことにそこには大きな石があり、座り心地は悪いが何とか座って撮影することができた。
私は雲がだいぶ張り出した、榛名湖上空の青空に向かって、シャッターを切った。

「かけらでもよいから、何かそれらしい物体が現れてくれ!」
私はいつものように、心の中で呪文のように唱え、テレパシーを送った。

午前が終了するころ、湖の上空はすっかり雲に覆われてしまった。
雲だらけでは撮影にならない。

私は正午を機に、当日の撮影を終了することにした。
空を飛ぶものは、点のように小さな一羽の鳥を見ただけだった。

山を下りると、あの曇り空が嘘のように、下界は晴れ渡っていた。
そして、25度を超える夏日になった。

コーヒーを飲んで一服した後、私は例の作業に取り掛かった。
まず最初に、100枚少々の全画像をざっと見る。

この段階で何かを発見することも過去にはあったが、何の収穫もない。
次に等倍画面で精査する。

結構手間のかかる作業だ。
全体の2/3ほどを見たところで、時間切れとなった。
結局この日は何も写っていなかった。

翌日、残りの画像の精査に着手する。
前日の様子から、期待感はあまりない。

望遠レンズの場合撮影範囲が狭まるので、偶然に何かを撮影するような方法は、撮影効率は良くない。
とうとう、最後の一枚になってしまった。

今回は収穫ゼロか。
そういう日もあるものだ。

そもそも、不思議な物体が写ること自体の確率は高くない。
何もなくて当然である。

私は自分にそう言い聞かせて、最後の作業を終わろうとした。
と、その時である。

榛名富士の背後のわずかな青空に、アズキ色のぼんやりとした物体を発見した。
望遠レンズの場合は被写界深度の関係か、アウトホーカスになることが多い。

物体というより、エネルギー体と言った方が適当かも知れない。
そこで私は、コントラストを強めにつけて、更に輪郭補正(シャープ)をかけてみた。

するとぼんやりとしたアズキ色の影は、黒い楕円形の物体に変化した。
昨年の5月30日に、野反湖の上空で撮影した物体のイメージである。

これは無人の小型偵察UFOだろうか?
鳥影でも昆虫でもない。

私はこの日の努力が報われた気がした。

記事のUFO画像→DSC4175



2020年10月20日

今年も煮詰まって来た。
あれよあれよという間に急激に寒くなって、各地の初冠雪の便りが聞こえ出した。

秋は、あの快適な秋はどこへ行ってしまったのだろう。
私の心の中では焦りが生じてきた。

こうなったら、天気が良い日はとにかく取材に出なければならない。
そんな中、10月20日は全国的な晴天予報となり、私は勇んで野反湖に出動した。

ここは、最初にUFO画像を撮った所である。
午前8時半に出発して、11時に現着。
片道約80Km、所要時間2時間半である。

野反湖は紅葉にはやや遅く、白樺はほぼ落葉していた。
このシーズンは過去に何回か来ているが、今回は風景写真撮影とUFO撮影を兼ねて、空の部分が多く入る構図を考えた。

そして、いつもは、オオカラボリ駐車場に車を止めて、湖畔に降りるまでを主に撮影したが、今回は池の峠駐車場に車を止めて、オオカラボリ駐車場まで歩きながら撮影した。

それにしても年に何回もないような晴天である。
平日ということもあり、観光客やハイキング者もほとんどいない。

私は有名であるにもかかわらず、観光地然としない野反湖周辺を独り占めしたような気分になった。

しばしの撮影後、湖畔に下りた私は往路と同じコースを戻らず、湖畔沿いを戻ることにした。

これがそもそもの失敗だったことは、コースにかなり急な勾配が現れるまで気がつかなかった。
考えてみれば、湖は低いところにある。

それに対して自動車道路は起伏はあるものの、湖面よりかなり高い位置にあった。
出発点は名前からして池の峠である。

歩いてきたのは舗装道路なのだが、緩い下り道がダラダラと続いていた。
ところがハイキングコースは遠慮しない。

湖畔から池の峠駐車場に戻る最後の部分は、一気に息も上がる登りとなった。
7キロほどの撮影機材もそれに加勢し、涼やかだった私は、たちまちダラダラと汗の滴り落ちる状態となった。
休み休み、それでも負けずに撮影も行い、やっとの思いで愛車のもとにたどり着いたのである。

帰路の2時間半を計算しないと、自宅に着くころには日が暮れる。
私は午後1時30分を確認すると、早々に帰路についた。

画像の精査は、翌日に持ち越した。
疲れもあり、とてもその余裕が無かったからである。

翌日、例によって一枚ずつ確認する。
おやっ?

今回は数枚目から、らしい物体が写っている。
しかしどうも判断ができない。

風があったので、木の実のような物体が飛んでいる。
はっきりと羽が確認できないが、水平飛行しているのは昆虫が多い。
透明な羽は写らない場合がある。

消去法でそれらを除いて、これは多分と思われるものが1枚あった。
葉巻型の物体だ。
あるいは、横から見た円盤状の物体かも知れない。

かなり傾いでおり、鳥や昆虫にしては胴体が長すぎる。
素人が撮るものである、気楽に行こう。

いずれにしても未確認飛行物体だ。
今日も撮ったり、UFOを!

記事のUFO画像→DSC4316



home