2005年大会にて、念願の1000km/Lを達成できました。
|
やった! スタイロフォームで作ったクルマでも1000km/Lを超えられた。 エンジンなんてクランクケースが丸ごと残っているし、車体はスタイロフォームとGFRPで、車両重量は45kgもあり、しかも体重52kgの男が乗っている。 高いパーツは芦タイヤ用のリムくらいで、他は安いものばかり。 |
2004年のスペックと2005年のスペックはそんなに変わっていないけれど、記録的には明らかに向上しています。
仕様変更がかなり効いたって事でしょうか。
忘れないうちにデータを残しておきます。 |
1.車両スペック 2005年ゼンガー仕様を見て下さい。 2004年との相違点は、●エンジンの保温、●蓄熱マニホールド、●イリジウムプラグの採用程度で、大きな変更ではない。 いずれもインジェクションの検討から判った内容をフィードバックしていますが、ゼンガー自体はキャブレター仕様です。 インジェクションの実験では、十分に暖機すると燃料を薄くしてもエンジンが調子良く回るので、ゼンガーも保温の処理を施しま したが、メインジェットを#52から#50に変えたら吹け上がりが悪くなったので、結局#52のままで、燃料は薄くしていませ ん。 組み付けてから確認でちょっと走らせた程度でレースに臨んでいるため、効果に対する評価は特に無し。 最近は、エンジンの効率も良くなったので、評価するのに手で押してから加速する方法では差がわかりにくくなっているため、 あまり真剣にやらなくなりました。(疲れるし) 今年のゼンガーは、暖機と保温と蓄熱を重視していましたが、TWYさんも保温をバッチリやっていました。 しかもすごい装備です。 |
|
2.走行データ 例によって、速度と距離を読み上げて録音する方法で走行データを取りました。 それをグラフにまとめるとこんなかんじです。 ちょっと手違いでスタート直後と、4周目の途中からデータがありませんが、様子はよくわかります。 グラフ上の青い線は、惰行シミュレーションのマッチングを見ているだけで、走行データではありません。 走行パターンの指示は、下が19km/hで、加速は37km/hまで。 でも実際はスピードメーターもタコメーターも追従が悪いため、勘で加速を止めているので、多少スピードの出しすぎになって しまいます。 結果・・・完璧に2回掛けで周回できています。 惰行もまあまあいいみたい。 去年の試走会よりいいかんじ。 |
3.ラップタイム
|
ウチのチームは左に示す表をコックピットに貼っております。 1分20秒の余裕を持ってゴールするスケジュールになっていて、各周5分30秒の設定。 1周目はスタート地点と計測地点が違うので、5分0秒の設定です。 結果としては、1周目にスピードを出しすぎていましたが、その後調整して、まあまあのタイムになりました。 まあ、速度とタイムの両方を指定しても、思うようにはなりませんし。 |
4.加速の様子 データを記録するためにテープレコーダーで録音しながら速度と距離を読み上げていますが、その他、レース状況が分かるように独り言 をいろいろ言うようにしています。 もちろんエンジンの音も録音されています。 ここでは加速時の様子が分かるサウンドを紹介します。
インジェクションに挑戦した2号車サーフライダーはトラブルでさんざんでしたが、ゼンガーは絶好調でした。 天気は晴れだし、パンクもせず、エンジンは好調で、惰行もよかったみたい。 決勝レースでのことです。 ゼンガーとあるチームの車両が並んで惰行していて、そのクルマがエンジンを掛けて抜き去っていきました。 ゼンガーはまだ加速する速度ではなかったのでそのまま惰行を続行。 しばらくそのまま走っていたら、なんと先程のクルマを惰行状態のままで抜き返してしまった。 おおっ こんなの初めてだよ。 後で結果をみたら、先程のクルマは800km/L以上の記録だったので、そんな下位のチームでもない。 やっぱ前面投影面積を小さくするのは効果あるね。 だけど、トップチームはもっと転がるんだろうな・・・・ とりあえず、目標の1000km/Lを超えることができたので、めでたしめでたしです。 2004年大会はパンクでリタイヤしたけど、その後に、TWYさんの掲示板で吉村さんがウチのチームの事を 「公式練習の結果からすると、来年は1000km/Lを確実に超えてくる怖い存在です」 などとコメントしてくださっていたので、それが一番のプレッシャーでした。 ふうーっ(汗) |