NHKをつけたまま、ふと気づくと雨がやんでいた。ちょっと外を歩いてみようと表にでる。長安の町は台風の影響か生暖かい風が吹いている。リヤカーで果物を売る老婆、路上で携帯の充電器を売る人、揚げパンを作っている人、なぜか靴の裏を売る人、中国の路上にはいろいろな人、物が溢れている。かと思えば、ロールスロイスのリムジンが通ったり、ワイヤレスイヤホンで携帯通話している人など新しい文化と古い文化が入り乱れている。まぁこれが中国の特徴である。日本ではほぼ全員が同じレベルで進歩しているが、中国では取り残された人は一生そのままの暮らしである。これだけ中国に来ていると路上で車に轢かれて死んでいる人を見たり、自分の乗っている車が人を撥ねたりしたこともある。そのときは軽く撥ねた程度だったので、怪我もなく乗っているものとしては一安心でしたが、そのときの運ちゃんは車の外に出て「大丈夫か?」とでも言うのかと思ったら、車の傷の確認をし、その轢かれた人の頭をバコっと殴って、気をつけろ!って言ってました。しかし、まだ中国の葬式を見たことがない。これだけ人が居るのだから、毎日どこかしらで葬式をやっていてもおかしくないが、これだけは未だ見ていない。まだ、土葬だと思うが、お墓は小高い丘の斜面に随所に見かける。お墓は遠くから見てもその形がわかり、女性器の形をしている。おそらく故人を生まれた元に返すという慣わしだと思うが、これを中国人に聞いたことはない。
また、雨が降ってきたので、ホテルに戻り夕食にする。夕食も朝食と同じ場所で食べる。ここは朝と同じバイキング式になっていて、独り者には助かる。今回はいろいろな素材を皿に取り、シチューも飲んだ。食後にフルーツやケーキを食べ、満腹満腹。中国はフルーツは日本と比べ物にならないほど種類がある。バンコクやシンガポールなどもその豊富さは劣らないが、中国産というところにこだわれば、季節ごとにいろいろ楽しめる。今回食べたのは、スイカ、竜眼、ドラゴンフルーツ、メロン、柚子(グレープフルーツ)、などである。特に竜眼はライチの小さい感じの物で食べ始めるとやめられない止まらないかっぱえびせんである。
部屋に戻り、かみそりでひげをそる。明後日にはY様に会うので、電気かみそりでは剃れないところまで丹念に剃る。肌はつるつるしたが、この夏、日焼けをして顔が真っ黒なので、Y様に「日に焼けましたね」なんて言われるかなと一人で想像してたりします。さて、何もすることがない一日が終わり、いよいよ明日がバンコクへ移動です。夜9時50分の便で非常に遅いが、それまで何とか時間をつぶしY様の地へ移動したいと思っています。メールをチェックし、少しNHKを見て、目覚ましはセットしないで就寝です。。。。おやすみなさい。

9.9月27日
朝7時に起床。顔を洗って昨日と同じくバイキング朝食です。白菜炒め、きのこ炒め、水餃子、焼きそば、お粥をたらふく食べ、一旦部屋に戻ります。メールをチェックし、シャワーを浴び、部屋で一休みしてると、「♪きーみにー会いたい時だって。。。♪」とあの着歌が鳴った。
女性「・・・様の携帯でしょうか?」
私「はい」
女性「ANA予約担当・・・です」
私「はい、どうも」