





















この路線はA320の小型機、PG636便。真ん中の通路を挟んで右側3列、左側3列の配列。私は通路側に席を取るので隣に人がいませんようにと祈りましたが、2人連れが居ました。しかし、空席があり私の隣の人は違う席に移動していきました。搭乗が終了したらスムースに滑走路に向かいました。先ず第1関門の離陸です。「離陸失敗しませんように。。。南無阿弥陀仏、アーメンラーメンソーメン、アラーの神よ。。。」すべての神に離陸が成功するようにお祈りします。無宗教の私でもこのときばかりは頼ってしまいます。お祈りも通じ、無事離陸しました。あとは最大の関門、着陸です。まずい機内食を食べ、オレンジジュースを飲み着陸に備え体力温存です。しかし、窓側の奴、何度となく私を飛び越えどこかに行きます。その度に私にぶつかり起こされます。今度は窓側に席を取ろうかなと真剣にポリシー変更を考えてしまいます。
エンジンの出力が弱まり、高度を下げ始めました。いよいよ着陸です。
「はんにゃーはーらーさつまーいーも」わけのわからないお祈りを捧げ続け、無事深セン空港に着陸しました。1番に入国審査、税関申告、出口を出ると白タクの客引きがわんさか寄ってきます。この場合「不要(プーヤオ)」と言って退けるか、無視するかのどちらかである。30分早く着くであろう台湾のおばちゃんがいません。携帯にTELしてみるとバスに乗っていてもう着きますとのこと。が、15分待っても来る気配がありません。もう一度TELすると「もう空港にいますよ。」とのことで、国際線到達出口で待ち合わせと言ったのに、ここ以外にも国際線出口があるのかなと思いましたが、出口番号を聞いたら2番で、私が居るのが7番。2番まで行くからそこで待っててと言い、歩き始めます。4番まできたらその建物は終わり、「あれ?2番はどこだ?」と周りを見渡すとはるか向こうにもうひとつターミナルビルが見えます。何かにとり憑かれたように延々と歩き、ようやくおばちゃんが見えました。真っ赤な洋服に身を包み、中国でこんな格好していて大丈夫かな?と思うほど派手ないでたちです。私が知っている台湾の年増はすべて派手な格好をしている。
時間も遅いのでタクシーにて目的地まで行きましょうということで、私はてっきりメーターの正規タクシーに乗るものと思っていたが、おばちゃん白タクと交渉開始です。
白タク業者「250元」
おばちゃん「200元」
白タク業者「230元」
おばちゃん「200元」
白タク業者「じゃ、200元でいいよ」
交渉成立。しかし、このあと痛い目に会う。空港の外に止めてあった車が来て、さあ乗っていきましょう。しかし、この運ちゃんのろのろ運転。200元だと目的の東莞市に入ったとこまでで、その後は他のタクシーに乗ってくれとのこと。私は内心来た来たと思って聞いていたが、空いている座席にもう一人乗せるというではありませんか。この場合非常に危険なので、我々だけにしてくれというと、運ちゃんは「じゃ、280元」。結局こうなるのは見えていて、私は安全をお金で買うほうなので、これで承諾して、早く行ってくれとお願いした。この交渉時間を要するため運ちゃんは最初ノロノロ車を動かしていたのだ。