この季節、午後は天気が不安定で雷、夕立が発生するので、登るなら午前中だと思い、朝7:00に家を出発する。北関東自動車道伊勢崎ICから高速に乗り、高崎JCTで一旦関越自動車道、藤岡JCTで上信越自動車道に乗り、下仁田ICで高速をおりる。下仁田からR254、県道、昨年開通した湯ノ沢トンネルをくぐりR299に出たところで上野村である。車に乗るときはカーステレオで音楽は聴かなくなった。いつもラジオを聴いている。下仁田の町を抜けた辺りからラジオにノイズが入るようになり、大沢悠里の声がはっきり聞こえなくなった。
R299を上野村方面に進む、すぐに標識があり「御巣鷹の尾根」右折であったが、今回は最初に「慰霊の園」に向かうこととする。慰霊の園はそこから更に数Km行き、トンネルの手前を左折、旧黒澤家の脇を抜け、坂を昇ったところが慰霊の園である。
慰霊の園は命日などに遺族・関係者が集まり慰霊祭を行う場所で、かなり広いスペースがある。御巣鷹山に向かって手を合わせた形をした石碑、観音様に線香をあげ慰霊の園を跡にする。
先ほどの道を戻り、御巣鷹の尾根に向かう。無数のトンネルをくぐり、雨で道路に崩れ落ちた岩を避けながら、上野村の中心部から約20Km御巣鷹の登山口に到着した。駐車場は20台前後しか停められない狭い場所で、自然の僻地に無理やり作った感が否めない。本来ここはこの事故がなければ、誰も立ち入らない場所であったであろう。
この登山口も10年ぶりである。この登山口からさらに上に続く道を工事中である。高齢になった遺族の登山を容易にするためかどうかわからないが、現場の近くまで続いている。
手合わせの石碑
慰霊の園 観音様