言い古された言葉かもしれませんが、「患者さんの身になって」診療していきたいと思います。
患者さんの訴えに耳を傾け、歯や口の中の状態だけではなく全身との関係、心の問題など、全人的な健康に寄与していければと考えます。
そして、長い目で見て最も患者さんのためになる診療を目指します。
そのためには、必要に応じて時には厳しい言葉で皆さんに接する事もあるかもしれません。
また、私は近年みられる「患者さま」と呼ぶような対応は良いとは思いません。
あくまでも患者さんと私たちは一人の人格として対等の立場であり、協力しながら病気に立ち向かっていく、家族や仲間といった立場でありたいと思います。
月並みな言い様ですが、色々な意味で患者さんの身になって診療していきたいと思っています。
診療に際して5つの目標
2.「確実な・まともな」技術を提供します
ともすれば「最新の」とか、「画期的な」とか目新しい治療法、技術をことさらに宣伝する向きがありますが、私はまず基本的な技術が確実に行なわれていることこそが重要だと考えています。
その上で初めて、新しい技術が生きてくるはずです。
次々に現れる新しい技術や機器も「まとも」なものと、「眉唾もの」が玉石混淆であり、それを見分ける力を研鑽し、その上で最新の歯科医療も、積極的に吸収、応用していきます。
インプラントもルーティンな治療となり、さらに顕微鏡治療にも取り組む今こそ、このように宣言したいと思います。
3.バランスのとれた予防と治療を提供します
近年あらためて「予防」ということの重要性が叫ばれていますが、本来「予防」と「治療」とは車の両輪のようなもので、どちらがおざなりになっても患者さんの健康は守れません。 私は、患者さんの状態と希望に添って、バランスのとれた医療を行なっていきたいと思っています。
4.二つの「クリーンな」医院運営を心がけます
まず第1の「クリーン」とは、スタンダードプリコーションに基づく院内感染予防対策に取り組みます。
スタンダードプリコーションとは、すべての患者さんが感染症を有するという前提で院内感染予防を行うことです。
院内感染対策は経済性や診療効率とのバランスが問題ですが、要求されるレベルは徐々に高くなり、当院でも努力しています。
当院ではクラスB(ヨーロッパの厳しい基準をクリアした)オートクレー ブを導入しており、より厳重な感染予防対策を採っていきます。
第2の「クリーン」とは、診療費に関することです。
かつて差額診療や自費診療との絡みから、歯科治療は金銭的なことに関してクリーンではないというイメージをもつ人が多いと思います。当院では保険診療を中心とし、明瞭な会計を行ないます。
また自費の診療が必要な場合には、患者さんに十分な説明を行ない了承を得ます。
5.情報の公開と納得診療
最近医療過誤事件などの関係で、診療情報の公開が話題になっています。
当院では患者さんに対して治療の前に出来る限り説明し、患者さんからの質問には丁寧に答え、患者さんの意見に耳を傾け、納得の上での診療(インフォームド・コンセント)を目指します。
また診療ごとに診療報酬の明細書や領収書の発行を行なっています。