CTによる診断

インプラント治療での活用

インプラント治療での活用

 2009年の11月に念願の歯科用コーンビームCTを導入。正直大変高価な買い物でしたが、その威力は絶大です。外科系である歯科医療には「見える」ことは非常に重要であり、これまでの通常のレントゲンでは見えなかった部分が如何に多かったということを感じています。

 まずはインプラント治療に関して。それ以前も多くの症例で市民病院にCT撮影を依頼していましたが、医科用のヘリカルCTでは解像度が不十分、被爆量が大きい、撮り直しができないなどの問題がありました。したがって、手術後の確認や予後の評価などの撮影は不可能でした。CTを入れたことで、これらの問題が解決しま した。

 当 院でインプラント治療を始めた当時はCTを撮ることはインプラントの初心者で慣れていないからだ、という風潮さえありました。しかしちょうどインプラント計画用のシミュレーターソフトの後発品がいくつか出始め、また医科用のCTをパソコン上で見るためのフリーのビューワーが出回ったりし始めたこともあり、私もどこで撮ってくれるのかを探して伊勢崎市民病院に依頼する筋道を作ったりして、必要な患者さんでは積極的に撮影を依頼していました。 この期間においていろいろCT画像の扱いに慣れたことで、自院に入れたときにスムーズに使うことができました。

 インプラントを取り巻く環境はここ3年、5年と非常に変化が早く、現在ではむしろCT撮影をしないインプラント治療はあり得ないという風潮になっているようです。前述のように手術後や予後の評価のことを考えると、自院のCT設置も常識になってくると思います。

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