欠損補綴の話 インプラント編

インプラント治療の流れ

1.診査と治療計画

 失われた歯の数、インプラントを埋め込む骨の硬さ、大きさ、位置により、治療法には様々な選択肢があります。歯にかかる力の方向や強さはもちろん、患者さんに無理のない衛生管理などを含め総合的に検討したうえで、治療計画が立てられます。荒木田歯科医院では2009年11月に院内に歯科用コーンビームCT撮影装置を導入して以来、すべての症例においてCT撮影を行っています。

2.一次手術

顎の骨にインプラントを埋め込みます。

3.治癒期間

 一次手術後、3~6ヶ月の治療期間をおくことで、インプラントと骨が強い力で結合します(オッセオインテグレーション)。この期間、仮の歯を使用できる場合もあります。

4.二次手術

 歯ぐきを開いて人工の歯を取り付ける準備をします。この状態で、歯ぐきが治るまで1~6週間おきます。

5.人工の歯の作製・装着

 歯ぐきが治った時点で型を取り、人工の歯を作ります。形や色などは患者さんに合わせて作製し、インプラントに取り付けます。

6.メインテナンスと定期検診

 インプラントで治療した部分に限らず、口の中を衛生的に保つ必要があります。ブラッシングの方法などについて適切な指導を受け、また半年に一回程度の定期検診をうけて、インプラントや人工の歯の状態、噛み合わせを確認します。
 インプラント治療は、よりよい治療結果を達成するために、また患者さんに負担の少ない治療法を提供するために、日々研究が重ねられ、進化しています。ここで紹介した方法は、「2回法」と呼ばれる方法ですが、1回の手術で必要な手順まで進める「1回法」や、さらに数時間~数日で人工の歯を装着する「即時負荷」などの治療法が新たに開発されています。いずれの方法も、すべての患者さん、すべての治療箇所に適応できる方法ではなく、綿密な治療計画が必要な事には変わりありません。

Copyright(c) 2013 Sample Inc. All Rights Reserved. Design by http://f-tpl.com