歯周病とプラークコントロール 番外編

補綴物と歯周病の関係

補綴物と歯周病の関係

 虫歯などで歯が大きく崩壊したり、さらに抜歯に至ってしまった場合、ただ詰めたりするだけでは治す事ができません。そのため、歯根に土台を立てて冠をかぶせたり、歯のないところに固定の義歯、あるいは取り外しの入れ歯を入れることを、「補綴」といいます。またこれらの装置を「補綴物」といいます。

 補綴物はその形態や材質をきちんとしないと、歯垢の溜まり場になってしまいます。特にマージンといわれる冠と歯の接合部、ブリッジの人工歯部、義歯のバネの部分などは、私達が非常に神経質にならなければならないところです。
 しかしどうしても補綴物の周辺は天然歯に比べて汚れやすく、歯周病の危険部位と言えます。特に昔の方法で入れられた冠、不適切な設計で作られたブリッジ、適合が悪くなった義歯などは、噛み合わせの状態も悪い場合が多く、どんどん歯周病を進行させてしまいます。また、歯周病を治さないで、すなわち歯肉が腫れたりポケットが深い状態で装着された冠などは、その後歯肉が下がって不適合になってしまいます。またそんな歯に部分入れ歯のバネをかけると、あっという間に動揺し痛くなってしまいます。
 この様に補綴物と歯周病は、非常に密接な関係があると言えます。

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