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    老鴉柿とは

     ■老鴉柿は日本の山柿と同様に中国でも普通の山に自生している野生の柿です。
       渋柿ですが冬、霜が降りると1月ころから甘味がでてきます。実は殆ど種で食べられ
       ません。
     ■日本ではお正月の遊びに使われる羽根つきの羽根に老鴉柿の形が似ているところ
       から「つくばね柿」と命名されており、他には「姫柿」や「老爺柿」の名で呼ばれてい
       ます。
     ■自然界の老鴉柿は雄木と雌木があり、それぞれに雄花と雌花が咲 きそれが交配さ
       れる為、常に新しい品種が増え続けています。
       実は雌木につきますが、受粉されない実は6月頃に落ちてしまうものもあります。落
       ちない物でも種が出来ず、痩せた実になってしまいます。
     ■実の形は長さ::約15〜25ミリ、直径:約10〜22ミリ程の物が多い。ガクの形状も
       長短が見られ、その枚数も3〜6枚程の物がある。
     ■実の色にも黄色、橙、赤と多彩で、表面に黒い点模様ができる物もあります。



    常盤柿

     ■原産地は、老鴉柿と同様中国です。老鴉柿とよく間違える方も多いのですが、日本
       では常盤柿と呼ばれファンも多い柿です。 
       では、簡単に常盤柿と老鴉柿の特徴を比較しまた。

               (常盤柿)                  (老鴉柿) 
      ・落葉?    常緑樹(冷涼地では落葉あり)    落葉樹(秋には紅葉し落葉)
      ・葉の艶    艶有り                    艶が少ない
      ・葉の形    葉肉は厚みあり、少し硬い       少し薄い葉肉
               (金柑の葉に似て細い)        (幅広の丸みのある形が多い)
      ・幹の感じ   柑橘系の木肌感            雑木の様な感じ
      ・果実の色   橙色で少ない艶は無い        赤、橙、黄色等が有、艶有り
      ・果実のガク  実に対して小さく丸い         実に対して大きく尖った形
      ・果実種類   甘柿                   渋柿
      ・種の形    食用の柿と似ていて長平たい    コーヒー豆に似て丸い
      ・果実の茎   実に対して長くさくらんぼの様    長くても実の2倍程度
      ・その他    寒さに弱い                寒さに強い


    老鴉柿の育て方

     ■老鴉柿も普通に地方で見かける柿と同様に、寒さ暑さに強く育て易いのが嬉しいで
       すね、
       但し、観賞用として盆栽鉢で育てるには、露地植えのものとは少し勝手が違います。
       何と言っても盆栽は、水やりの加減や肥料の加減を行わないとなりません。
       私(柿英)の居る群馬県では、夏の暑さはよいのですが、冬の名物上州からっ風は
       鉢物にとって大変厳しいものがあります。 細い枝は凍りつき、根元は霜柱により浮
       き上がり時には鉢の表面にヒビが入り細かく割れ落ちます。勿論、これらが原因で
       春には芽がでず、枯れた枝もありました。
     ■初挑戦からの苗木作りのデータを基にテーマである『老鴉柿盆栽を一から育てる』こ
       とに最挑戦します。 又、その時々の手入れや拘りの育て方を紹介して行きたいと思
       っています。
     ■自分好みの盆栽を育てるには、気に入った苗を選ばなければなりませんがなかなか
       思い通りの物は手に入りません。そこで思い切って苗木作りから始める事にしました。
       苗木からでは何年もかかり、そんなには待てないと言われる方も多いのですが老鴉
       柿は意外と成長が早く、実生のものでも世間でよく言われている桃栗3年、柿8年よ
       りは少し早く5年位から実が生りだすそうです。従って小品盆栽で早くから楽しむ事が
       出来ると思います。



     ■鉢上げをしてからの、肥料、植え替え等は『盆栽作り1』 のページを、また病気・害虫
       その他の対処は『管理』のページ2を参照ください。
  





雄花
特徴は花のガクが小さい




雌花
特徴は花のガクが大きい





常盤柿
ガクも実の形も富有柿に似ていて
柿らしく、こんな形の老鴉柿を作る
のが柿英の目標です。







花芽が伸びてガクが開く寸前