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その育て方
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ひこばえ
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    取り木

     ■取り木は、挿し木と同様に親木をそのまま増やすのに用います。 しかも親木の
       枝ぶりの良い所や直接幹の部分に取り木を仕掛け発根したら親木から切り離し
       鉢に植えます。苗木と言うよりいきなり盆栽が作れます。
     ■取り木の翌年には稀に実が生ることもありますが多くはまだ根が未熟なので木
       に負担をかけないように早い段階で実を取り除くことを勧めます。
       少なくとも3年くらいは実を生らせずに根育てたほうがよいでしょう。


     ポイント
      ・早く実を生らす為には実生木、挿し木、取り木、根伏せ全てに於いて、まず勢い
       の良い根を育てる事が先決です。
       根が未熟だと何年経ってもなかなか実が生りません。
      ・早く根を育てる為には、肥料も多めに施す必要があります。

   
     取り木作業

     ■今回は、根元の方が細く見映えが悪い木なので、3本の枝下のところで取り木
       を掛けます。

      @.発根させたい幹部分の皮を良く切れるナイフ等で一周切り込みをいれる。
      A.次に幹の直径くらい下がったところで同じように一周切り込みをいれる。
      B.切り込みの入った部分の皮を剥き取る。
      C.剥き取ったところに発根剤を塗布する。
      D.水に浸した水ゴケで剥き取ったところをしっかり覆い、ヒモで固定する。
      E.水ゴケの周りに土を入れ固定する。
      F.木に負担が掛かる為、挿し木と同様、葉切りを行う。
      G.最後に鉢の表面が乾燥しないよう、水ゴケを敷きつめて完了。
      H.毎日たっぷり灌水。
     ■根がでても2年くらいはこの鉢で管理する。 
       発根量を確認後、取り木部下の幹を切り離す。
 









根元がやせている


痩せてる上の部分で一周皮をむく

皮をむいた部分に発根剤塗布



土を入れ

水ゴケをしっかり巻き付ける
ヒモでしっかり固定(右)


コケが隠れるまで土を入れる
更に表面をコケで覆う






      よく見かける取り木

・間延びした木を取り木する
・6月初旬(梅雨〕頃が最適






・発根状態を見て、来春
 5月または9月ころに切り離す

・取り木箇所の周囲を皮剥きする
・剥いた所に発根剤を塗る







・育成鉢に植え込む
・土の表面には水ゴケを貼
 り根を乾きから護る

・水ゴケを巻きつけビニールで覆う
・ビニー・水ゴケを巻きつけビニール
 で覆うその上側は水が入れ易く緩
 めに縛る
・ビニールの下側はしっかり縛る
・下側で縛った辺りに4箇所ほど楊
 子で水抜き穴を明ける